音の色

88鍵のピアノには「ドミソ」の和音が7つあります。音の高さが違うので当然違って聞こえるのですが、好奇心旺盛な生徒さんは、そのことにとても興味を持ってくれました。
そこで、それぞれの高さの「ドミソ」の和音を色で例えるなら何色になるかたずねてみました。
高い音のドミソの和音は「金色」、しゃべるより少し高めのドミソは「ピンク」、一番低いのだと「緑の濃い色」と答えてくれました。
なるほどー!なんだか音のニュアンスが伝わってきますね。
生徒さんが、それぞれの和音をどんなふうに感じとってくれてるか、ちょっとだけ垣間見えた気がしました。
そういえば、シェヘラザードなどでも有名なロシアの作曲家リムスキー・コルサコフは、調性からくるイメージを色でたとえたそうです。ハ長調の曲は白、ト長調は金色などなど。一方、作曲家だけでなくピアニストとしても有名だったスクリャービンは、ハ長調は赤、ト長調はオレンジがかったバラ色と記しています。
感じる色は人それぞれですが、色をイメージして演奏するのも楽しそうですね。